火災現場復旧のお見積でお伺いしました
掲載日:2016.06.30
先日、東京の三鷹にある分譲マンションで火災があり、該当するお部屋の原状復帰をお悩みになられている管理人様より、当社に火災現場の除菌・脱臭のご依頼で、お見積りに伺いました。
台風の影響で大雨の中で、当社担当と、協力会社様との2社訪問となりましたが、無事に訪問。
当社では、今回の火災現場の原状復帰案件の他、水害復旧や特殊清掃など、様々な相談が寄せられて来ます。
日本全国どこでも、当社の脱臭機を持つ協力会社がおりますので、案件や状況に応じて、ベストな機械と業者を選定した上で、安心できるサービスの提供が可能です。
三鷹の分譲マンションでは、早速火災が起きた部屋に向かうと、到着する途中で、既に焦げた臭いがして来ます。
部屋の中に入ると、壁や床、天井まで一面真っ黒焦げでした。
このような場合、部屋全体のススを落とさなければなりません。
少しでもススが残っているようだと、どんなに表面的に除菌・消臭を行っても、また臭いの原因菌が戻ってきてしまいます。
実は火災現場、大変危険なのです。
火災になり、部屋にススがある状態は、焦げた臭いがします。その中の原因菌には、シックハウスの原因でもあるホルムアルデヒドやダイオキシンが発生している恐れがあるからです。
ホルムアルデヒドは、床材や家具などに接着剤として付着している物質で、火災により、それらの物質が飛散してしまいます。
ホルムアルデヒドの説明書きには、結構な角度で危険度が記載してあります。
例えば、下記に一部を記載しますと、
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
飲み込むと有害(経口)
皮膚に接触すると有毒(経皮)
吸入すると生命に危険(気体)
皮膚刺激
強い眼刺激
吸入するとアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ
アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
遺伝性疾患のおそれの疑い
発がんのおそれ
神経系、呼吸器の障害
長期又は反復ばく露による呼吸器、中枢神経系の障害
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
と、吸い込むだけではなく、皮膚に接触すると有毒と、怖い
説明書きです。
これは、人が住む場所どころではなくなりますね。
ダイオキシンは、家中にあるプラスチック等が燃焼することで、
ダイオキシンが飛散してしまいます。こちらも相当な危険度です。
また、近年になってダイオキシンが環境ホルモンとして強く作用
するという問題がわかってきました。
ダイオキシンの環境ホルモンとしての作用は信じられないほど
微量で働きますので、長い目で見れば発ガン性奇形児を誘発する催奇形性などで残留ダイオキシンが問題になる可能性があります。
ダイオキシンは、自然分解する物ではないので、対策をしなければ数年間という長い年月もの期間、問題が続く恐れがあります。
火災対策を行う側としては、それらの点に留意し、ダイオキシンの量を把握しながら対策工事を進めることが極めて重要です。
近隣への環境汚染はもちろん、現場の残留ダイオキシンについて確実な調査と対策が必要です。
このように、ホルムアルデヒドやダイオキシンだけではなく、火災が起きた現場には、様々な有害な物質が飛散している可能性がありますので、徹底した原状回復が必要になるのです。
前置きが長くなりましたが、見積りでは、
どのくらいの施工範囲か?
施工する作業の工程はどの程度で終了するか?
作業人数はどの程度必要か?
必要な資材はどの程度必要か?
などを考慮して値段を策定していく訳です。
ススを剥離させるのに、どの程度の強度が必要なのかも重要な情報で、壁の焦げている箇所を試しに削ったりしながら、確認しました。
今回の見積りは、約30分程度で終了しました。
こうしたお困りのお客様に対して、提供できるサービスを構築しているという強みが、当社にはあります。
火災現場でお困りの際には、ぜひ一度ご相談くださいませ。