【連載】問い合わせから読み解く世相 ①〜③
掲載日:2021.06.16
【問い合わせから読み解く世相①】
弊社の製品やサービスに日々様々な問い合わせをいただきます。
問い合わせは不思議とその時期特有の傾向があるとつくづく感じます。
例えば、ある時期「孤独死復旧サービスを開業するので貴社のPanther-JとTigerの見積もりください。」
また、「補助金を使って新しく消臭ビジネスを開業しようと思います、Panther-JとTigerの見積もりください。」という問い合わせが殺到した時期がありました。
どうしてかなと思って調べてみると、ちょうど政府が「孤独・孤立対策室」を設置した時期に重なりました。
国や自治体が新型コロナウイルス対策で補助金を出し、弊社の製品がその対象になっていることがわかりました。
そして最近増えている問い合わせが・・・
つづく
【問い合わせから読み解く世相②】
シリーズ第二弾。
最近増えている問い合わせは、
“軽量、コンパクトで消臭、除菌ができる最新のオゾン発生器”というセールストークに魅かれてオゾン機器を購入した方から、
「確かに小さくて、低コストで使いやすいのですが・・・一番重要な消臭ができずに困っています。オゾン発生器を使えば消臭、除菌ができると思っていたのですが何故ですか? 貴社のPanther-JとTigerは消臭できますか?」
どうしてこのような問い合わせが増えているのかな?と思って調べてみると、理由がわかりました。
つづく
【問い合わせから読み解く世相③】
昨年、新型コロナウイルス感染の拡がりを受けて、奈良医科大学、藤田医科大学が新型コロナウイルスに対するオゾンの不活化効果の研究成果が発表され、多くのメーカーが低スペックオゾン発生器を販売しました。
小型、人体に影響がない、低価格を謳っています。それに、多くの医療機関、サービス会社が「安くていいね」という理由で購入しています。
幸か不幸か、除菌は効果をその場で確認できないのでクレームになりませんが(効いているつもりが効果が無く感染者が出る可能性有)、消臭はその場で効果が確認できるので、ごまかしが効きません。
それらの製品が世に出回り、はや1年。
そろそろオゾンも生成できなくなる時期を迎えます。※
※沿面放電方式によるオゾン発生器は経時劣化によりオゾン生成量が低下する。
その時期を迎えているのだな〜と痛感させられると同時に、まさしく“安物買いの銭失い”ということわざが脳裏に浮かびました。
オゾン発生器の販売に携わるものとして、このようなことが増えて、オゾンに対する間違ったイメージ、負のイメージが定着してしまうことを危惧しています。
正しい、オゾンの知識、活用法、現場にあった機器の選定がなされることを望みます。
■関連トピックス
【警鐘】低スペックオゾン発生器による新型コロナウイルス不活化効果について