ウイルスに対するオゾンの効果検証について
掲載日:2020.05.19
今回、奈良県立医科大学の研究チームによるウイルスに対するオゾンの効果が立証されたことは、新型コロナウイルス予防、除染において手間と工数削減そして対処のオプションが増えたことは社会にとり朗報だと思います。
しかし、一方で今回の検証結果を正確に理解しないと大きな問題につながりかねないことを危惧します。
キーワードはCT値です。
ある一定のオゾン濃度で一定時間オゾンを曝露する値を指します。
Concentration(濃度)×Time(時間:分)=CT値
CT値を左右する要因
- 濃度は対象となる空間の広さ(容積)
- 使用するオゾン生成機器のスペック(mg/h)
オゾン濃度を左右するオゾンの特性
- 自然分解(時間の経過とともにオゾンが分解して酸素、空気に戻る特性)
- 反応分解(汚れ物質、臭気物質等と反応して分解し酸素、空気に戻る特性)
オゾン濃度の計算式
オゾン濃度(ppm)=オゾン機器のオゾン÷対象空間の容積(m3)÷2.14
ここで得られる濃度は、あるオゾン生成機を使用して60分後に到達するオゾン濃度の理論値(ppm)です。よって実地の数値は得られる数値の30%以下くらいを想定します。
また、ここで得られた数値を分当たりの数値に置き換えて計算していきます。
CT値に対する重要なポイント
単純にオゾンを空間に供給すれば抗ウイルス効果を得られるわけではないということです。
オゾン使ってのオペレーション時の課題
抗ウイルス効果(CT値)
オペレーションの時間
手間、工数
オゾンの特性と機器の知識
オゾンの特性を活かし最大効果を得るためのポイント
- 短時間で抗ウイルス効果を上げるための高性能機器の選定
- 専門知識を持ったプロのサポート