必見! “残オゾン処理”のポイント

掲載日:2025.02.07

空前のインバウンドで活況のホテル、旅館業界において、
消臭作業は客室清掃になくてはならない作業になっています。
多様な消臭方法がある中で、オゾンを使った消臭は手間をかけずに多様なニオイを処理できるので、
消臭のスタンダードになっています。
短時間で強力に消臭することを可能にするオゾン消臭器を販売していますが、
いま私たちが注目しているのがオゾン消臭後の残オゾン分解です。

オゾン消臭作業後は残オゾン濃度を0.1ppm以下にすることが2024年4月に法令で決められました。
あまり知られていない、また注目されていない残オゾンの処理について説明します。
残オゾンの分解の方法は、『自然分解』、『窓を開け換気することでの分解』、『触媒を使った物理的分解』の3種類があります。

自然分解は手間はかかりませんが、分解するまで長い時間を要します。
例)20㎡の客室に625mgのオゾンを供給した場合、オゾン濃度が0.1ppm以下に低下するまでに要する時間は約60分間。

窓を開けての換気は、当然ながら窓を開閉できることが必要です。
最近の施設は窓が開かない、もしくは開閉面積が小さいケースが多いです。
また、窓を開けるために入室する際は保護具の着用が義務付けされています。

触媒を使った物理的な処理の場合の注意点として、

  1. ニオイの処理が不十分な状況で触媒を使った残オゾン分解をすると、
    ニオイが触媒に吸着しニオイの発生源になってしまうため、触媒を交換する必要があります。

  2. オゾンの分解には高いスペックの触媒と、残オゾンを回収するための
    高スペックのブロアー、ファンが必要です。

  3. 低スペックの残オゾン分解機能搭載のオゾン消臭機がありますが、
    上記2点を考慮すると購入の際には注意が必要です。

高稼働の中での人手不足が続く観光業界において、ニオイを短時間で確実にソリューションするために、
残オゾンを手間と時間をかけずに処理する専用の機器を導入することは大きな武器になるでしょう。
しかしながら、機器の選定の際はスペックと機能を良くチェックする必要があります。


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