【警鐘】低スペックオゾン発生器による新型コロナウイルス不活化効果について

掲載日:2021.02.17

奈良県立医科大学を中心とする研究グループと藤田医科大学の研究により、
オゾンが新型コロナウイルスの不活化に一定の効果があることが確認されました。
その結果、オゾン発生器が認知され需要が大幅に増加し、
様々なスペックのオゾン関連機器が販売されています。

「 新型コロナウイルス不活化効果あり!」

「ウイルス不活化効果99.99%!」

「低濃度で、有人空間でウイルス除去が可能!」

など、我々オゾンを取り扱うプロからすると
目を覆いたくなるようなキャッチコピーで
低スペックのオゾン発生器が多く販売されています。

そこで、オゾンに関する正確な情報を数回にわたってお伝えし、
皆様の注意を喚起していきたいと考えています。

 

◆第一回目はオゾン濃度と効果◆

オゾンは除菌や消臭効果を得るのに大変有効です。
しかし、効果を得るためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
最大のポイントは「対象空間のオゾン濃度」です。

 

①オゾン濃度に影響を与える要因

 ・オゾン発生器のオゾン生成量スペック

 ・対象空間の広さ

 ・反応分解(オゾンが持つ特性の一つで対象空間にある汚れ物質との反応)

 ・自然分解(オゾンが持つ特性の一つで時間の経過とともに分解し酸素に戻る)

 ・温度

 ・湿度

 ・オゾン生成時に副次的に生成されるNOx(質の悪い生成体で起こる現象)

まとめ
 オゾン濃度を高める、維持するためには対象空間の広さに応じた
 大容量のオゾン生成スペックのオゾン発生器が必要になる。

 

 

②オゾンCT値の違いによる
 新型コロナウイルス不活化効果の変化
※参照:
・藤田医科大学「藤田医科大学村田貴之教授が人体に安全な低濃度オゾンガスで
 新型コロナウイルスを不活性化できる事実を世界で初めて発見!」Press Releaseを元に弊社にて作成

まとめ
 データからお分かりの通り、いくらオゾンを空間に供給しても

 CT値が小さい場合は不活化効果は小さくなります。

 

 

③対象空間のオゾン濃度の違いによる
 新型コロナウイルス不活化効果の違い

※参照:
・奈良県立医科大学「世界初 オゾンによる新型コロナウィルス不活化を確認」Press Releaseを元に弊社にて作成
・藤田医科大学「藤田医科大学村田貴之教授が人体に安全な低濃度オゾンガスで
 新型コロナウイルスを不活性化できる事実を世界で初めて発見!」Press Releaseを元に弊社にて作成

【まとめ】
 データからお分かりの通り、オゾン濃度を高くし短時間で処理したほうが
 不活化効果が断然高いことが一目瞭然です。

 

今日の総括
 ・オゾンを活用することで除菌、消臭効果が得られる。
 ・除菌、消臭効果はオゾン濃度が大きく影響する。
 ・オゾン濃度はオゾン発生器のスペックや対象空間の環境、条件に大きな影響を受ける。

 

 

 

■関連記事
【緊急提言 第二回目】オゾンによる空間浮遊ウイルスの処理について